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GPIFの運用実績は?損失なら年金支給額減額のリスク


日経平均株価

テレビニュースやネットニュースでたまに聞くGPIFがどのような組織で、何をしているか知っていますか?

そこで、GPIFを良く知らない方にも分かるように、GPIFについて説明いたします。



GPIFとは?

GPIFとは、『年金積立金管理運用独立行政法人(Government Pension Investment Fund)』のことで、その英語表記の頭文字を取って一般的にGPIFと呼ばれています。

厚生労働省所管の独立行政法人であり、国民年金と厚生年金保険の積立金の管理・運用を行っています。

第1号被保険者(自営業者等)は自分で国民年金保険料を払い、第2号被保険者(会社員・公務員)は給料から厚生年金保険料が天引きされていますが、その徴収された年金保険料は、年金受給者の支給に回される他、国内外の株式や債券で運用されているのです。

その年金の運用を行っているのが、GPIFです。

GPIFによる年金積立金の運用方法

GPIFの年金積立金運用比率は、次のとおりです。

商品名2014年10月以降の割合(2014年10月以前の割合)
国内債券35%(60%)
国内株式25%(12%)
外国債券15%(11%)
外国株式25%(12%)
短期資産-(5%)

安倍政権は、「長期的に運用利回り1.7%の確保」と「日経平均株価の買い支え」のために、リスクの高い株式投資の運用比率を50%にしました。



GPIFの運用実績

GPIFによる年金積立金の運用実績は、次のとおりです。

2001年度-1.80%
2002年度-5.36%
2003年度8.40%
2004年度3.39%
2005年度9.88%
2006年度3.70%
2007年度-4.59%
2008年度-7.57%
2009年度7.91%
2010年度-0.25%
2011年度2.32%
2012年度10.23%
2013年度8.64%
2014年度12.27%
2015年度-3.81%
2016年度5.86%
2017年度6.90%
2018年度1.52%

年金積立金の運用益・約44兆円も、実際は?

安倍首相は、2019年6月19日の党首討論で、「GPIFによる年金積立金の運用益が約44兆円」「民主党政権時代の約10倍」をアピールしました。

しかし、この約44億円には、民主党政権から安倍政権に変わった2012年10月から12月までの運用益・約5兆円が含まれているのです。

もし、この約5兆円を民主党政権時代の運用益に含めると、「民主党政権時代の約4倍」となります。

つまり、安倍首相は誇張しているだけなのです。

GPIFによる年金積立金の株式投資でリスクMAX

安倍政権は、GPIFが管理・運用する約160兆円の公的年金を使い、日経平均株価を買い支えてアベノミクスを演出しました。

突然、GPIFが日本株市場で幅広い銘柄を買うようになったため、GPIFは「クジラ」と呼ばれています。

確かに、現在の年金支給額を維持するためには運用利回り1.7%でも足りないくらいであり、株式に手を出さざるを得ない状況であることは間違いありませんが、あまりにもリスクが高すぎます。

それは、株式投資をしている人の9割が損をしていることからも明らかでしょう。

実際、安倍政権時代の2015年に5兆円、2018年に14兆円の赤字を出しています。

安倍首相は年金積立金の運用益・約44億円をアピールしていますが、直近では運用益が減りつつある状況です。

もし、株式がリーマンショック時のような大暴落をした場合、GPIFによる年金積立金の運用も大失敗し、大損害で年金支給額も大幅に減ること間違いありません。

株式が暴落しないことを願うばかりです。


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